皆さんのポートフォリオにはSPYDは入っていますか?
入っている皆さん、残念ながら投資リテラシーが高くないようだ。
入っていない皆さん、おめでとうございます、自慢のポートフォリオでインデックスを上回るリターンを目指して下さい。
チェッカー:SPYD SPDR ポートフォリオS&P 500 高配当株式ETF
純資産総額
$2,646.97(百万米) 2021年02月11日現在
1,000億円を優に超えているのでそこそこの規模。
総経費
0.07%
経費率も優秀。
ファンドの配当利回り
4.56% 2021年02月11日現在
ETFの中でもトップクラスの配当利回り。
問題点
ここまでは良さそうに思える。
だが、SPYDの大元、つまりベンチマークの採用基準に大きな問題を抱えている。
S&P500®高配当指数は、S&P500®指数の採用銘柄のうち配当利回りが高い80銘柄のパフォーマンスを計測する指数です。配当利回りの算出にあたっては、(i)特別配当を除く直近の配当に年間の配当頻度を乗じてたものを年間予想配当とします。(ii)年間予想配当を各リバランス日における当該企業の株価で除すことで予想配当利回りを算出します。
State Street Corporation,SPYD:SPDR®ポートフォリオS&P500®高配当株式ETF
重要なところを抜き出して整理すると、S&P500のうち配当利回りが高い80銘柄を選んだインデックスということになる。
因みに、80銘柄の組み入れ割合は最上位で1.45%、最下位で1.12%になっていたので組み入れ銘柄に大きな偏りはなくどの銘柄も満遍なく含まれているようだ。
さて、何が問題かというと配当利回りが高い銘柄群は、概して株価が低迷することによって自然と利回りが高くなってしまった銘柄が多く含まれることだ。
グロース株で配当利回りを高くするためには株価の伸びに合わせて配当を上げないといけなくなるので、グロース株は80銘柄の中には入ってこない。
昨今の株価上昇の一翼を担っているグロース株のパワーの恩恵を受けることが出来ないのは大きなデメリット。
将来は分からないが、この傾向はまだまだ続くと思われる。
その結果が以下のリターン率に表れている。
一方、S&P500の5年間の同時期のリターンは16%強。
SPYDは利回りを含めて12%、完敗である。
あなたはこの事実を目の当たりにしても、SPYDを買いますか?
私なら買わない(買っていないとは言っていない)
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