タワマンに憧れる人は少なくない。
高層故の絶景と眼下で繰り広げられる人間の営みの矮小さを想い、この世を手中に収めたかのような気持ちにさせられるのはタワマンに住んでいる人の特権かもしれない。
タワマンなんて人の住むところではないとか、火災や災害に弱いとか、コスパが悪いとか、〇小杉とか、散々な言われようだが、若干は貧乏人の僻みが含まれていそうだ。
家賃がアパートと同じぐらいだったらタワマンに住みたいっていう人も多いだろう。
個人的にはタワマンは短期間なら実際に住んでみてメリット・デメリットを体験してみたいものだが如何せん、タワマンが見当たらない所に住んでいるのでどうしようもない。
ともあれ、タワマンに住む為には高年収かまとまった資産が必要だ。
稼ぎはそんなに多くは無いかもしれないけど決して少なくは無い、背伸びをすれば憧れのタワマンに住むことが出来る人がいたとする。
もしもそんな庶民が汗水垂らして夢のタワマンに住んでみたら、思いとは裏腹に幸せになれないかもしれない。
上の記事はWarwick大学の研究である。
お金は人を幸せにするが、隣人よりも自分がお金持ちの時に限る、というものだ。
年収1億円を稼いでいたとしても周りが自分よりももっと稼いでいたら、充分な幸せが得られない。
生活の満足度は所得ではなくて、周りとの相対的な所得の方が重要なようだ。
下を見て溜飲を下げる感情は否定したくても否定出来ない、人間に備わった根源的な感情なのかもしれない。
身の丈に合わないタワマンに住んで、周りは本物の金持ちだらけだったら満足出来ないことになる。
逆に考えると年収が低そうな人たちが多く住んでいそうな所にそこそこ稼ぐ人がいれば、相対的に満足度が高くなることになる。
ある程度のところまで稼いだら満足度が頭打ちになるという話を聞いたことがあるので、そのレベルまで稼いだら移住するのも一つの手だ。
私は1億円の資産を築くまで家から出るつもりは無いが。
コメント