投資を始めるにあたって、投資の目的と手段をはっきりさせることは重要だと思っている。
漠然と始めるよりも継続しやすいし、継続は成功に繋がる。
目的
先ずは目的をはっきりさせる。
FIRE(Financial Independence, Retire Early；経済的独立と早期退職)を目指しているのか、それとも資産形成なのか。
何か高価な物を買う為でも良いと思うし、預金の利子の少なさに辟易したからでも良い。
金額
次は目的となる具体的な金額を決める。
FIREなら４％ルール等（退職後の年間支出額を算出しアルバイト等の収入との差額を、投資資産のリターンを４％として設定しそれで補う。例：年に300万円使い、アルバイト等で60万円稼ぐなら投資資産は6,000万円あればリターンの４パーセントで不足する240万円を理論上投資資産を減らすことなく生活出来る）
４％というのは保守的な数値なので、パーセンテージは上げても良いがリスク資産の割合を増やすことになる。
FIRE後、将来○○ショックが発生した時にストレスで胃に穴が開いたり禿げたりするかも。
一度退職してしまうと年収を増やすことは困難を伴うので、FIREの場合は必要となる資産の額は慎重に見積もる必要がある。
資産形成の場合は各々拘りのある数値まで、富裕層なら一億円、とりあえず1,000万円等気楽に決めていい。
物等を買う為ならローンの総支払分をそのまま金額設定すると分かりやすい。
手段
目的を決めたら、どうやって目的を達成するのか=手段を決める。
その前段階で収入と支出を月平均と年間で把握しておく。
ここ大事、テストに出ます(出ません)
投資に幾ら突っ込めるのか分からなければ計画もへたっくれもない。
投資はリスクを伴うので計画通りにはいかないが、それでも年間で投資に回せる金額を決めておけば戦略が立てやすい。
リスク許容度とリターン
リスクが高ければリターンも高くなる、というのは投資に於いても一般的な傾向である。
どの程度までリスクを許容できるかは人によって異なる。
資産が半減したり、含み損を数年抱えたりしても耐えられるのか、よく考えた方が良い。
文字にすると大した事は無い気がするが実際にその状況に立たされると思っている以上に非常に苦しい。
決して勧められないが、手っ取り早く体験したいならFXや原油CFD等で投機を行う、という方法がある。
私はFXで痛い目に遭った。糞ポジを抱えて四六時中為替のことを考える生活になり、お金だけで無く貴重な時間も失った。良い子は真似しないでね。
話が逸れたが、自らが許容できるリスクを前提にリターンを求める方が精神衛生上よろしい。
リターンは次の項目で決めていく。
アセットアロケーション
金融資産を、現金（預金）、現物株式、投資信託・ETF、債券、金等のコモディティ、REIT、仮想通貨等々、それぞれに資産配分を行うことをアセットアロケーションという。
投資を長く続けていくなら現金と投資信託・ETFの二種類だけでも良いと思うが、投資期間が短くなるとリスクが重くのしかかってくる（リスクが高いと谷も深く元に戻るまで時間がかかる、つまり投資期間内に含み損から回復できないまま終わる可能性が高くなる）ので勉強（検討）はしておいて損はない。
アセットアロケーションを決定（それぞれ何％を割り当てるか）したら、それで終わりでなく定期的にリバランス（それぞれの％を売買で維持）を行うことも大切だ。
それぞれのパーセンテージを大きくずれた期間が長くなると折角決めたリスクとリターンが無駄になってしまうからだ。
頻繁にリバランスをすると手数料が嵩むので株式の決算に合わせて３箇月か一年が分かりやすい。
また、中長期、数年から数十年単位で投資をしていると株式のリスクとリターンの旨味が他に劣る時期も出てくるかもしれない。
その時はリバランスではなく、アセットアロケーションの再構築の出番だ。
次の項目は心構え。
心構えは意外と馬鹿に出来ないので、後日別に記事を作成する。
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